2013年2月1日金曜日

初心者が書くラリー参加イメージ(前編)

ラリーのシミュレート用に、一日のスケジュールを思い返してみます。

出発地は関東を想定。投稿者のラリー参加経験は2回(入門編のTDRを含めると3回)。いずれもSSERのラリーです。

(1) 前日

    移動
    TBIの場合、関東からスタート地点の大坂まで1日あればたどり着くが、北海道の場合は大洗港からのフェリーを使うと2日はかかる。フェリーの予約がギリギリだとエンジン音が響く部屋に案内されることがあるので注意。もし自走で移動する場合、ダッフルバッグ(*)を事前に送っておく必要があるので、準備を早め(競技開始1週間前まで)にしておく。
    * ダッフルバッグとは、走行中に主催者に預けておく荷物を入れる大容量のバッグのこと。荷物を入れたダッフルバッグは100Lを越えることが多いので、スタート地点まで自走の場合、リアシートに積むのは難しい。
    前泊
    ホテルや民宿を予約するのが良い。テント泊でも良いが、雨天時が面倒。



(2) 初日

    受付
    だいたい午前中の早い時間(7時〜)から始まる。受付では、主催者から郵送された「受理書」、免許証、保険証を確認し、顔写真入りIDカードをもらってリストバンドを手首に巻いてもらう。
    車検
    車両がレギュレーション(大会規則)に沿っているかを確認する。ライト、ウインカー、ホーン、ドレンボルトのワイヤリングなど。チェックが終了したら、ゼッケンシールをもらい、車両をパルクフェルメ(テープで囲われた駐車場。参加者は立ち入り禁止。)に入れて、ゼッケンをボディに貼る。なお、パルクフェルメに入れた車両は、解除されるまでパーツ交換やメンテナンスを行うことができない。
    荷物チェック
    所持品がレギュレーションに沿っているかを確認する。地図、コンパス、水、非常食、懐中電灯、工具、テント、プロテクターなど。
    コマ図の作成
    レギュレーションチェックに合格すると、コマ図をもらえる。A5縦サイズのコマ図を1日分ずつ糊でつなげる作業を行う。6日分で300枚近くを繋げることも。
    コマ図の取り付け
    パルクフェルメにある車体のマップホルダーにコマ図を取り付ける。(パルクフェルメは立ち入り禁止だが、コマ図の取り付けはOKとなっている)
    注意事項
    フェリーに乗る日は、翌日のコマ図もマップホルダーに取付けるか、手持ちのバッグに入れておく。主催者に預けたダッフルバッグは翌日の夜まで受け取れないので、ダッフルバッグにコマ図を入れてしまうと翌日のルートが分からない状態で走ることになる。
    昼食
    グランドスタートがお昼前後の場合、昼食が支給されることがある。早めに食べておこう。
    ブリーフィング
    主催者からの挨拶や注意事項の発表。天候不順や工事、林道崩落、その他事故などでコマ図と異なる経路になる場合は、ここで発表される。メモが必要。
    ブリーフィング中の風景。正面のステージで主催者が案内をしている。みんな真剣に聞いている。
    着替え
    荷物を預ける前にウェアに着替え、スタートする準備を行う。トランポがある人はグランドスタート直前まで着替える余裕がある。
    ダッフルバッグの預け渡し
    主催者にダッフルバッグ(荷物)を預ける。ダッフルバッグには、テントや着替え、補修部品など、車両に積まない荷物を預ける。預けられる重さはレギュレーションで決まっていて、預ける直前に量る。重量オーバーをしていると預けられない。
    パルクフェルメの解除
    スタートの30分前をメドにパルクフェルメが解除される。
    パスチェック用の封書
    パスチェック用にスタンプを押せる枠のついた封筒をもらう。封筒は糊付されていて、中にはエマージェンシーシート(スタートからゴールまでの道順が記されている地図)が入っている。いよいよラリーが始まる。
    グランドスタート
    競技スタート。ゼッケンの若い順番に30秒に1台ずつスタートする。60台いるとスタートの終了までに30分かかる。事故やミスコースに気をつけて進もう。
    リエゾン
    リエゾンとはタイム計測をしない区間、ないしはその区間を走ることを意味する。タイム計測はないが、通過しなければいけないポイントを通り、スタンプをもらう必要がある。このことをパスチェック(PCと略すこともある)という。このポイントは日に2〜3カ所あり、CP1、CP2、CP3などと表現する(CP1は「しーぴー・わん」と読む。CPはチェックポイントの略)。また、CPにはそれぞれ開設時間帯がある。開設時間帯以外は不通過扱いになりペナルティ時間が加算される。
    SS
    SS(スペシャルステージ)はタイム計測をする区間、ないしはその区間を走ることを意味する。安全のため、入口から出口まで一般車両が入らないよう通行止めにして行う。SSも開設時間帯がある。順位はこのSSのタイムを合計した総時間で決まる。ペナルティがあった場合はペナルティごとに規定された時間が加算される。SSは基本的に朝と夜に設定される。朝はスタート後1時間以内くらい、夜は19時前後から。夜のSSはライトの光量と配光が重要。
    ゴール
    ゴール地点でチェックを受ける。その日のエマージェンシーシートをもらうことができる。ゴール前に封筒を開けていた場合、ペナルティタイムが加算される。TBIの場合、速い人は20時前後にゴール、遅くなると24時近くになることもある。
    荷物の受け取り
    預けていた荷物(ダッフルバッグ)を受け取り、メンテナンスに必要な工具を取り出す。先にテントを設営してもよい。
    メンテナンス
    ゴール後、次の日に向けてのメンテナンスを行う。なにもなくてもネジのまし締め、チェーンの給油くらいは行う。必要であれば修理やタイヤ交換も行う。
    コマ図の入れ替え
    翌日用のコマ図に入れ替える。雨の日はコマ図が濡れないよう注意。濡れると破れ易くなる。走行中の修理は非常に時間がかかる。テントでコマ図のチェックをしたい人は翌朝に入れ替える。
    パルクフェルメ
    明日の準備ができたらパルクフェルメに入れる。
    テント設営
    ダッフルバッグから取り出してテントを設営する。雨の日もテントなので相応の対策が必要。
    食事と風呂
    主催者が用意した夕食を食べる。ゴールが遅くなると、食べられないこともある。風呂は基本的に用意されていない。リエゾンの途中にある風呂に入る人も多い。
    翌日の準備
    テントの中で翌日の準備を行う。コマ図のチェックをする人も多い。この場合、翌日の朝にコマ図をマップホルダーに取り付ける。
    就寝
    短い時間でも、翌日のためにちゃんと寝よう。

後編につづく。

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